
ベテランの知識を未来につなぐ。先進ITで後継者問題をクリア!
マンズワインのIT化の背景
マンズワインは、かつてIBMi(旧AS/400)を用いてすべての管理を行っていました。しかし、IT化が進むにつれ、グループ会社で利用するシステムの共通化が進み、複数のシステムが存在するようになりました。生産管理、酒税金計算、設備管理、給与計算システム、会計システムはグループ共通で使用されていますが、商品の在庫管理、庶務、売上、作業時間はIBM i で管理されています。このため、IBM i と他システムの連携が多数あり、システムの横断が多く複雑な状態となっていました。
X-AnalysisとRDiの導入ポイント
- システム仕様書の可視化: 今までベテランの頭の中にしかなかったシステム仕様書をX-Analysisによって手に入れることができるようになりました。これにより、システムの理解が深まり、属人化の緩和が期待されました。
- 開発経験の活用: C言語での開発経験があったため、X-AnalysisやRDiは利用しやすく、システムへの理解がしやすくなると期待されました。
- X-Analysisの効果: X-Analysisを活用することで、システムの流れやプログラム同士の関係性が一目でわかるようになり、業務の効率化が期待されました。
直面した課題
- コミュニケーションの壁: ベテランが多くの業務を担当しているため、新人には案件が降りてこないことがありました。また、不明点を質問しても回答が得られず、知識不足から話についていけないこともありました。特に、ベテランが持つ独自のシステム運用方法や癖を理解するのが困難でした
- 5250画面の壁: 表示領域の制限があり、一度に確認できるソースコードの行数に限りがありました。これにより、ソースコードの可読性が低く、業務の効率が悪化していました。
- 業務の進め方の壁: プログラム新規作成時や修正対応の際に決まった業務フローがなく、レビューの文化もありませんでした。そのため、仕様書や設計思想、修正理由などの情報が一切残っていませんでした。運用開始後に利用者からバグやエラーの報告を受け、急いで対応することが常態化していました。
X-Analysisによる課題解決
- X-Analysisの導入: データフローダイアグラムやストラクチャーチャートを利用することで、システムの流れやプログラム同士の関係性が一目でわかるようになりました。これにより、システムの癖が可視化され、理解が簡単になりました。また、具体的な質問ができるようになり、ベテランからのフィードバックも的確に受けられるようになりました。さらに、短時間でシステムの概要を把握できるため、自主的な調査が容易になり、どこまで理解できているかを具体的に伝えられるようになりました。
- RDiの導入: 慣れ親しんだ表示により、ソースコードの可読性が向上し、業務が効率的に進められるようになりました。RDiはエクリプスベースのため、前職でのエクリプス利用経験が活かされました。これにより、ソースコードの編集やデバッグがスムーズに行えるようになり、業務の効率化が図られました。
- 業務フローの整備: プログラム修正依頼を受け、変更の目的をリスト化し、X-Analysisを使って依頼内容を分析・資料化しました。これにより、依頼内容の実現方法を明確にし、ベテランと依頼者を含めたレビューを行うことで、変更の効果確認や弊害確認を徹底しました。これにより、システムの変更が正確かつ効率的に行えるようになり、業務の進め方が改善されました。
将来に向けた展望
今後もX-AnalysisやRDiを活用し、システムの理解を深めるとともに、業務の効率化を図っていきます。また、ITリテラシーの高い人への知識共有やツールのテスト利用を通じて、DXの浸透を図ります。これにより、現行業務の改善点に気づくきっかけを増やし、依頼を受けて改善業務を進めていく予定です。さらに、ベテランからの引き継ぎを進め、今後発生する小から中規模の案件に対応できるよう、基本的な開発能力を身につけていきます。これにより、システムの安定運用と業務の効率化を実現し、将来的にはさらなるDXの推進を目指します。
詳細資料はこちら
Contact
製品に関する
お問い合わせ
お問い合わせ
カタログ ダウンロード
X-Analysisで何ができるのか?をご覧頂けます!
機能などを含めたPDFです。
機能などを含めたPDFです。
ユーザー事例 ダウンロード
活用シーンを含めた事例集です。
御社の導入検討に是非お役立てください。
御社の導入検討に是非お役立てください。