X-AnalysisのフリーフォーマットRPG解析とは?

RPG言語は長らく固定フォーマットでコーディングすることしかできませんでしたが、2010年代に入り他のコンピュータ言語と同じくフリーフォーマットで記述が可能となりました。固定フォーマットの利点はあるのですが、IBM i がオープンシステムとして浸透していくにつれ、他の言語をマスターしたエンジニアにIBM i のアプリケーションの開発を担ってもらう機会も増え、新規開発や、仕様変更に伴う改修において使用される頻度が高まっています。また、フリーフォーマットで記述する事は、次世代の若いエンジニアにIBM iを引き継ぐための有力な開発手法にもなっています。

X-Analysisは、フリーフォーマットRPG登場の当初から解析対象としています(2012年)。フリーフォーマット記述には、最初に投入された、ソースコードの中で 「/FREE」及び「/END-FREE」 で囲った行で記述するものと、後に登場したソースメンバーまるごとフリーフォーマットで記述する2つの方法を使えますがX-Analysisは双方の解析が可能です。

特に「/FREE」及び「/END-FREE」 で囲った行で記述するものは、固定フォーマットと混在するため高度な解析が求められますが、問題ありません。




例えば、この混在コードで可視化機能の一つであるデータフローダイアグラムを起動します。




さらに、もう少し意地悪なコーディングを行ってみます。




このコード内容で1行レベルで解析するフローチャートを起動してみます。




問題なくフロー表現されました。
では、可視化機能以外はどうでしょうか?
プログラム複雑度解析を起動します。




X-Analysisには多彩な機能がありますが、フリーフォーマットと固定フォーマット、混在フォーマットの区別や制限なく解析されます。