情報システム部門では、明らかなシステムの不具合だけでなく、その仕様に関する質問をエンドユーザーから受ける場合が多々あります。例えば、画面表示やプリント出力されたデータがエンドユーザーの想定とは違うため、どのような元データや計算式や選択条件に基づいて、その値になっているかを質問されるなどです。これらは単純にデータベースの値をセットしているようなケースはエンドユーザーも理解しているため少なく、複雑な条件や複数のデータベースの値や条件コード、プログラム固有のロジックに基づいている場合が多く、調査に手間と時間がかかることが多々あります。

このような時、X-Analysisでは以前フィールドの変更に伴う影響分析の記事で紹介した、フィールド影響分析機能を用いることで解決できます。(製品操作イメージはこの以前の記事をご覧ください)

これは、まず置換・代入先を以下のように把握できます。置換・代入先を芋づる式に抽出できるのが特徴です。







また、この機能は置換・代入元を遡れます。よって、記事タイトルの「画面や印刷で表示された値の元データや計算式など仕様を手早く確認したい」が可能となります。







また、影響先変数では、その変数自体の影響元と先の双方を厳密性に欠けてしまいます。
よって、X-Analysisでは、下記のように置換・代入先である赤丸の変数に起点のフィールドと同じようにこの変数の代入元となっているフィールドや変数も捉えます。







結果は、その変数情報だけでなく、実際に代入・置換、計算とその結果の格納に関わるソース行が抽出されるため、値の変遷を追いやすく、また、そのソース行をクリックすることでソースメンバー全体も即座に確認でき、そのメンバー内で仕様を追跡するための検索機能も備わっています。