IBM i(AS/400)解析ツールの処理の違い

入力における違い オブジェクトとソース」で、「入力データ」視点において、解析ツールは「オブジェクト情報解析ツール」と「ソースコード解析ツール」のグループに種別化されることを記事にさせていただきました。
「処理における違い」においても、この影響を大きく受けます。
「オブジェクト情報解析ツール」はオブジェクトに関連する処理しかできず、「ソースコード解析ツール」はソースコードの解析しかできないためです。
また、ここで見落としがちなのが、オブジェクトとソースの関連分析であったり、お互いの情報補完などができないということも大きく情報と機能欠落の要素となります。
このことは、「オブジェクト情報解析ツール」と「ソースコード解析ツール」の双方を購入しても、X-Analysisに近づけないということを意味します。






オブジェクトとソースの関連性・補完性を考慮したハイブリッド解析ツール

X-Analysisは、オブジェクトもソースも解析できるハイブリッドを実現していますが、双方を単独解析するだけでなく、関連性やお互いに不足している情報を補完するなどの解析を実現しています。





ソース解析によるオブジェクト解析補完の例

X-Analysisのストラクチャーチャートの機能においては、DSPxxxコマンドでは得られないオブジェクトの関連性をソースコードを解析して補完しています。
例えば、変数化したオブジェクトの呼び出しや、内部記述ファイルや装置へのアクセス、使用ファイル情報の上書きなどを補正します。





オブジェクト解析結果とソース解析結果の融合の例

X-Analysisのデータフローダイアグラムの機能においては、オブジェクト情報で関係性を表し、その関係性におけるパラメーターやファイルフィールドはソースコード解析した結果を表示しています。





X-Analysisのプログラムストラクチャーチャートの機能は、プログラムのソースコードを解析し、プログラムの機能を構成する外部プログラム(外部サブルーチン)と内部サブルーチンを構造化しています。
外部プログラムはオブジェクトと認識されているため、右クリックでオブジェクトの基本情報を得たり、各種オブジェクトを起点とした解析を行うことができます。





ソースコードとオブジェクトの矛盾チェック

X-Analysisの問題分析の機能でオブジェクトとソースコードの矛盾チェックを行うことができます。(存在の有無、更新日の矛盾など)
このオブジェクトとソースの関係はリポジトリ作成時における解析対象のライブラリリスト設定で関連づけるため、実行環境に応じたチェックを行うことができます。

 
その他

本記事におけるX-Analysisのハイブリッド解析の例は一部です。
ほとんどの機能が何らかの形で、双方の解析を行っています。

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