IBM i(AS/400)のレガシー再考
株式会社GxP(旧:ジーアールソリューションズ)の阿野幸裕のZDNET寄稿記事を基に解説します。
一般的なレガシーシステムのイメージ
多くの人がIBM iを「レガシー」と見なす理由として、以下の(誤解された)特徴が挙げられます:
- 独自のCPU、ハードウェア、OS、プロトコル、言語、データ管理システム
これらの(誤解された)特徴から、IBM iはオープン系アーキテクチャーと対極にあり、古いシステムのまま使われているというイメージが強いです。そのため、ITベンダーは「早くリプレースしないとDXに間に合わない」と警告しています。
IBM iの実情
しかし、実際にはIBM iは以下のようにモダナイズされています:
- CPU: Power Architectureをベースにしたオープンなプロセッサーを使用。
- ハードウェア: Power Systemsは仮想化技術を用い、IBM i OSの他にLinuxやAIXも稼働可能。
- OS: IBM i OSはAIX互換のシェルを持ち、オープンソースソフトウェアや標準APIに対応。
- プロトコル: TCP/IPやHTTPなどの標準プロトコルに対応。
- 言語: RPGやCOBOLに加え、Java、PHP、Pythonなどのモダンな言語もサポート。
- データ管理システム: DB2 for iは他のオープン系RDBMSと同様に使用可能。
本当のレガシー
IBM i自体はモダナイズされていますが、以下の2点が「レガシー」として残っています:
A. ユーザーアプリケーション
- 長年の改修で膨大なリソースとなり、仕様書がない場合も多い。
- 古い言語やデータベースアクセス方法がDX推進の障害に。
B. 開発・運用手法
- グリーンスクリーンと呼ばれるCUIでの操作が20~30年前から変わっていない。
- 若いエンジニアに受け入れられず、ノウハウの継承が難しい。
これらが、IBM iの「レガシー」の正体であり、解決すべき課題です。
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