IBM i(AS/400)解析ツールの種類

「稼働環境」視点において、解析ツールは以下のグループに種別化されます。
IBM i (AS/400)で主に稼働するツールと、PCサーバーで主に稼働するツールです。
IBM i (AS/400)で主に稼働するツールは運用にあたって新しいハードウエアやソフトウエア投資を行うことなく、いままでのスキルで実施できることにメリットがあります。
が、出力に伴う処理がグリーンスクリーンであったり、PC画面から柔軟に分析、操作することが弱い場合が多く見受けられます。
この点は「出力の違い」の記事で詳細を述べさせていただきます。
一方、PCサーバーにアプリケーション資産をエクスポートして、そのサーバー上で稼働するRDBMSにデータ格納し、解析するツールは、10年以上前であればIBM i(AS/400)に処理負担を掛けないという点でメリットがあった時代もありますが、現在のIBM i(AS/400)が稼働する強力なPower Systemサーバーにおいては、そのメリットは消滅しています。
かえって、PCサーバーやRDBMSの費用、運用スキルの習得や運用自体の負荷がデメリットとして大きく圧し掛かってきているようです。
その他、PCサーバーに資産の複写情報を持つ、セキュリティの問題やエキスポートに時間がかかるため大規模資産には向かないなど様々なデメリットが挙げられます。






マルチサーバー×マルチクライアント解析ツール

X-Analysisは、現行システムでお客様がお使いになっているIBM i(AS/400)サーバーとエミュレータを搭載したPCの組み合わせで使用が可能なツールです。
また、IBM i(AS/400)サーバーが得意とする処理とPCが得意とする処理の役割分担をしっかり行っています。
IBM i(AS/400)サーバー側の製品モジュールは現行リソースからリポジトリを作成するというバッチ処理とクライアントからのSQL要求に高速に答えるという役割を担っています。
PC側のモジュールは、インタラクティブなインタフェース処理を可能としている上、様々なチャート、フローなど解析データのビジュアル化の処理を担っています。
サーバーにおいては、新しいハードウエアやソフトウエア投資を行うことなく、いままでのスキルで運用できる上に、サーバーにアクセスしたPCからは非常に使いやすく柔軟で高機能な分析環境が提供されます。





サーバーモジュールは複数のIBM i(AS/400)サーバーの各LPARにインストールすることができ、同一クライアントから全てのLPAR上のリポジトリに接続し、分析を行うことができます。
クライアントも複数台サーバー接続することができます。
(詳細は「色々な環境で活用しよう」をご覧ください)